自然農業の特長

野菜・果樹

果物
 除草剤を使用しない草生栽培の農園で、土壌を回復するための土壌基盤作りと果樹の栄養週期に合った適期、適肥、適量の肥培管理を行い、香りと味の豊かな果物を生産します。皮ごと食べられる果物は、甘い果汁が多く、歯ざわりが良く、香りが生きています。

一般作物
 土着微生物を活用した土壌基盤作りと、作物に対する栄養週期管理で、連作障害がありません。収穫量が多いのはもちろん、栄養価も高く、残留農薬もなく安全です。それは作物の特性と成長段階を尊重し、発酵を通して得た自然農業栄養資材で安全な管理が行われているからです。作物特有の香りをより濃くし、栄養価が高くなるようにします。


 自然農業で生産された米は、一般の米に比べ炭水化物はもちろん、必須栄養価が高くなります。栽培期間を少し長くして、作物が充分に栄養を吸収することができるようにします。土着微生物と自然農業営農資材、自然農業的栄養週期は高い収穫量と高品質の米を収穫できるようにします。

無農薬
 自然農業は農薬を使用しません。農薬は害虫だけ殺すのではありません。そのまま土壌や果実に残ります。それが取り込まれると本人の体だけでな く次の世代にまで深刻な被害を及ぼす危険性があります。
 自然のバランスを取り戻した生態系は害虫や病気の発生を抑えます。
その事は自然農業ですでに実証されています。自然農業の果物は自然な色、香り、模様があります。

無除草
 自然農業は除草剤を使用しません。化学物質での除草は唯一の解決方法でも賢明な方法でもありません。除草剤は人間に致命的な被害を及ぼします。自然農業は雑草を除去せす、活用します。ライ麦やクローバーなどの草をマルチ効果のため育てます。草は土の侵食を防ぎ、水分を保持し、微生物を繁殖させ、有機肥料を生産し、土壌の通気性を向上させ、害虫を抑制する働きがあります。

○無耕耘
 自然農業は人為的に土を耕しません。機械を使用する代わりにミミズや微生物、線虫などを利用します。機械は精一杯耕しても20cmぐらいですが、ミミズは4~フm掘ります。さらにミミズの分泌物は最高の土壌を作ります。

○無肥料
 自然農業は化学肥料を使用しません。化学肥料を構成しているチッ素、リン酸、カリウム、カルシウム、そして他の栄養素は自然農業の資材で代替できます。魚のアミノ酸はチッ素を、卵の殼はカルシウム、動物の骨はリン酸カルシウムを含有しています。自然農業の資材は安いだけでなく、効果も顕著です。


○栄養週期理論
 自然農業は「栄養週期理論」によって作物や家畜を管理します。生命体の生長段階を正確に把握し、各時期の特徴を把握します。自然農業は「多くやれば多く得られる」という化学肥料中心の思考を否定し、「ざっと散布しておけばよし」とする農薬中心の慣行栽培に反対します。自然農業は精密農業です。安全な資材を適期、適肥、適量使用することを基本にしています。

畜産
 自然農業の畜舎は太陽光線、土壌、新鮮な空気と家畜同士の調和関係、家畜の生理的要求を最大限尊重している飼育空間です。畜舎の構造と家畜の立場を考慮して最大限環境を整えました。汚染(廃水、悪臭など)の心配がなく、入工保温はしません。
 農家が直接自家配合した飼料で、充分な繊維質と栄養を供給しています。

○汚染のない畜舎
 自然農業の畜舎には汚染がありません。自然農業の畜舎ではどんな廃水も放出しません。糞尿が床に落ちると強力な微生物で分解されます。床はコンクリートではありませんOニヒと接しています。床が生きています。鶏舎では稲ワラ。豚舎ではオガクズ、新鮮な土が床に使用されています。自然農業の畜舎は長年使用しても糞尿を掃除する必要がありません。糞尿は溜まりもせす、臭いもありません。自然農業の畜舎には悪臭がありません。太陽光線、風、微生物といった自然を活用して、床はいつも乾燥してサラサラです。人が住む家のすぐ横に畜舎があるのが自然農業ではめずらしくない光景です。

〇人工保温の必要がない
 自然農業の畜舎は人工的な保温をしません。化石燃料や電気を消費しなしで寒さに対する動物の自然な抵抗力がつくよう育てる方が賢明だと思います。自然農業の鶏は短くて粗く毛の量が多く育ちますが、一般の鶏は長くてやわらかい毛が生えます。寒い地方や気候に対して自然農業は堆肥の発酵熱を利用します。

○農民が作る天然飼料
 農民が作る天然飼料をやります。雛は孵化直後、玄米と竹の葉を食べさせます。繊維質の多いエサの多給は腸を丈夫にします。自然農業で育てられた家畜は健康で強く、病気にほとんどかかりません。